Vostro 1200は、2007年に発売開始された法人ユーザー向けのノートパソコンです。 12.1インチワイド液晶のモバイルノートでありながら、内蔵ドライブも搭載されています。 某ショップでジャンクとしていたモノを購入しました。 動作状態の記載はありましたが、ただ一言「動作不安定」というだけ・・・ あのー「動作不安定」といっても、色々とあるんですけどぉ〜 と突っ込みを入れたいところですが、そこはジャンクの「醍醐味?!」ということで、現物が来てからの楽しみにしようということで、注文ボタンを「ポチッ」と押し、待つこと数日。 送られてきたモノを見て、その第一印象が 「ありゃー、綺麗だわ〜」 法人向けであることや、モバイルノート=持ち運びに便利な分、結構痛むというイメージとは裏腹に、送られてきたVostro 1200は美品といっていいほどのコンディションでした。 天板に擦り傷が散見されるものの、キーボートの文字消えは皆無、てかりも見当たらず、パームレストもそこに張ってあるWindowsのロゴシール類もかすれ剥がれもありません。 ほとんど使われてないか、大事に扱われていたような感じを受けました。
■動作確認
本体の程度は極上でもやはりジャンクと言うことで、ACアダプタやハードディスクはありません。 まぁ、メモリがついているだけでも御の字ですかね・・・ ヤフーオークションなんか見ていると、ハードディスク、メモリはおろか、ハードディスクマウンタ、ネジ無し、CPUが取り外しできるタイプのノートパソコンに至っては、CPUが抜かれていたり、ま、こちらの方が本来のジャンク品という物でしょうけど・・ さて、まずは動作確認と言うことで、電源ボタンをプッシュ・・・と、反応無し。 当然というか、バッテリーは放電しているようです。 やはり、ACアダプタがないと駄目なようです。 本体裏のラベルにINPUT19V3.34Aと記載があります。前述のようにACアダプタは付属してこなかったので、手持ちのACアダプタから出力が似たタイプのもの(勿論プラグ形状も適合するもの)を探します。 するとLenovo G550のACアダプタが19V3.42Aとほぼ似たような出力で、プラグ形状も合うので応急的にこちらのACアダプタを使うことにしました。 注意)トラブルを防ぐという意味でも機種に適合したACアダプタを使いましょう。 で、ACアダプタを取り付け電源をオン・・・するとインジケーターのランプが点灯し、程なくして画面に「DELL」のロゴが・・・ハードディスクはついていないので、POSTが終了するとエラーがでます。 ここまで、説明書きにあるような「起動不安定」という状態は微塵も感じられません。 その後も何度か電源をオンオフして、BIOS画面にも入ってみましたが、やはり不都合はないように感じられます。 Windowsをインストールするとまた別の不具合が出てくるのでしょうか?
■Windowsをインストール
ハードディスクがないことには始まらないので、まずはこちらの取り付けから。 ハードディスクは裏蓋を開けるだけで、脱着が可能です。(脱着するネジの本数は多いのが玉に瑕ですが・・)
■Vostro 1200ハードディスクの取り外し
ハードディスクを取り付け、内蔵ドライブにWindows7のインストールディスクを入れインストール開始、何かトラブルが起きるのではないかと思いながらインストールの推移を見てましたが、何事もなく終了。 さらにデルのサイトから各種ドライバーを導入、ここでも何か問題が起きると思いきや、ノートラブル。 あれぇ・・おかしいなぁ??不具合が見つからないよう・・
■不具合は意外なところに
もしかしたら、使用している間に何かことが起こるのかもしれないと言うことで、ネットサーフィンでもやろうとしたとき「問題」が発生しました。 とあるサイトのログインIDを入力する際どうしてもアンダーバー( _ )が出てこないのです。 これはおかしいと他のキーを順に入力したところ、(¥)も入力できないことがわかりました。 商品説明とはえらい違いですが、一応キーボード不良ジャンクと言うことですね。
■キーボードユニットは修理できる??
キーボード不良とあれば、キーボードユニットごと交換すればOKなんですが、何か別な方法はないかとネットで検索すると、 キーボードユニットを分解して断線しているところを直せばよいらしい、ということがわかりました。 さらにこの断線を直すために「コンダクティブペン」(こんなモノがあるなんて初耳でした)という導電トレース剤というモノがあると便利だということもわかりました。 ・・・が、早速、コンダクティブペンを買っちゃえ!とネットで検索してみたのはいいのですが、価格をみて、購入を躊躇しました。 たぶん、中古動作品のキーボードユニットが買えるくらいの価格だったので・・ どうやらこの方法は、代替品の入手が非常に困難で、現品を絶対修理しないといけないという状況でないと意味がないような感じです。 結局は、中古のキーボードユニット入手という方法しかないのかなぁと思いつつ、さらにネットを検索。
■やっぱり基本は大事
で、見つけた方法が、キーボードユニットの取り付け直し。 マザーボードとキーボードユニットをつなぐケーブルの取り付け部分の接触不良により まれに入力が出来なくなる場合があるので、ここを確認、取り付け直して見なさいと言うこと .
なぁーんだと思われたでしょ。 でも以外と盲点だったりするわけです。 で、半信半疑で、キーボードユニットを取り外して、組み直してみました。 結果は・・・・ そうなんですよぉぉぉ、バッチリ入力出来るようになりました。
すべてのキーボード不良がこの方法で良くなるわけでない(というか確率は低いかも)ですが、まずは試してみる価値はあるかもしれません。 これで直れば修理代は「無料」なので・・

キーボードユニットのフィルムケーブルとマザーボードとを繋ぐコネクタ部分です。
画像はVstoro1200ではなく、NEC VersaPro VF12F/CH-Wの画像となります。