【ジャンクノートパソコンのドライバ探し】
ジャンクノートパソコンには、OSのリカバリCDなどは滅多に付属していませんし、ハードディスク内にリカバリ領域を持つ機種は、ハードディスクが外されるか、もしくはフォーマットでその領域が消去されています。
その為、OSをインストールしようと思うのであれば、別にその機種用のリカバリCDを手に入れるか、一般に市販されているOSを買ってこなければなりません。
その機種用のリカバリCDは、メーカーから購入できますが、販売から時間がたっていたり
すると在庫切れで手に入りにくくなります。
後は、ネットオークションで出品されるのを待てばいいのですが、数としてはあまり多く
出品されず、なかなか手に入りにくいようです。
そこで、前にも言いましたが市販のOSを使うのが一般的ではないでしょうか?
ただし、市販のOSを使う場合とリカバリCDとでは、一つ大きな違いがあります。
例えば、同じwindows XPをインストールした場合、その機種用のリカバリCDでインストールした場合、インストール終了後はすぐにいろいろな作業に使えるようにすべての設定がすんだ状態となります。
反対に市販のOSでは、インストール終了後に各種ドライバのインストール、設定作業が必要となります。
これが、リカバリCDでのインストールとの大きな違いとなります。
具体的に言うと、ビデオドライバ、LANドライバなどの各種ドライバファイルです。
そして、ここでもう一つの大きな問題が出てきます。
こうした各種ドライバについて、ドライバを公開しているメーカーと公開していないメーカーが有るということです。
公開しているメーカーのジャンクノートパソコンについては問題は有りませんが、もし、公開していないメーカーの
ジャンクノートパソコンを買った場合、その機種用のリカバリCDが手に入らないと、すべての設定が出来ない事と
なります。
例えば、ソニーやシャープなどは、一部のファイルが公開されているだけで、リカバリCDがないと、ちょっと厳しい感じです。
ただし、そうした場合でも回避方法が無いわけではありません。
システム情報を表示してくれるソフトで、そのジャンクノートパソコンのビデオチップなどの情報を調べ、他のメーカーで
同じチップを使っている機種のドライバを流用する事で問題を回避できます。
(同じビデオチップのドライバでもメーカー独自のチューニングが施されており、流用が不可能な場合もあります)
管理者は、システム情報を調べる場合、WCPUIDというフリーソフトを使っています。
以下は、管理者の経験ですが、このソフトを使ってドライバの問題を解決した事例を紹介します。
エプソンダイレクトが販売したエンデバー( Endeavor)NT-5000というノートパソコンがあります。ジャンクノートパソコンでしたが、付属品なし、メモリなし、ハードディスクなしでしたが、それらを揃えれば動作は大丈夫でしたので、早速OSのインストールをしたのですが、エプソンダイレクトのサイトではドライバが公開されておらず、ビデオドライバなどの各種設定が出来ませんでした。
いろいろ検索してみましたがドライバを見つけることが出来ず、一時はエプソンダイレクトにリカバリCDを注文しようかと思うところまでいきましたが、先ほど紹介したWCPUIDをつかいシステム情報を調べることで、
WCPUIDでNT-5000のsystem informationを 見たところ、Matherboad Informationが、ASUSのL3Cとなっています。
検索でもっと調べてみると、どうやらEndeavor NT-5000は、ASUSのL3CもしくはL300CのOEMモデルで、しかもそのドライバはすべてASUSのサイトで公開されている事も判明、すべてのドライバをダウンロード、NT-5000にインストールしましたが、問題なく使用することが出来ました。

WCPUIDでの表示例(ThinkPad A31)
 
ASUS L3CとEndeavor NT-5000
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