今回レポートするジャンクは、SONY VAIO VGN-C61HBです。VAIOのラインナップの中で、type Cと呼ばれるコンパクトノートで 2007年に発売されました。ボディカラーは6色のなかから選ぶことが出来たことから、ファッション性を重視しており、ボディサイズもコンパクトで、女性ユーザーを意識した作りとなっています。
液晶サイズは13.3インチワイド液晶、ノートパソコンのサイズとしては、A4サイズとモバイルノートの中間的なサイズで、コンパクトノートといえど 屋外に持ち出すというより、屋内での持ち運びやすさを重視したサイズです。
■状態は?
ジャンクにしてはかなり程度の良い状態です。いわゆる「具」有りというやつで、ハードディスクやメモリも実装、ACアダプタも付いていました。
まずは現状の動作確認です。電源をオンするとすぐに画面不良がでました。 画面いっぱいに横線(ライン抜けみたいな感じ)が現れます。
所々正常な部分がありますが、実用するにはかなり厳しい状態です。縦線がいっぱいの不良はみたことがありますが、横線がいっぱいというのは初めてです。
液晶パネルが原因なのかマザーボードのグラフィックによるものか、どちらなんでしょうか?

外観は非常に程度がよいのですが・・・

起動直後から、画面に横線(もしくはライン抜け)が現れ、非常に見難い画面になります。
■トラブルシュート
まずは外部出力より、外付けモニタを接続して検証します。
モニタに正常に映るのであれば液晶パネルに原因有り、そうでなければマザーボードに原因有りとほぼ確定できます。
結果は、外付けモニタには正常に出力されました。 どうやら、液晶パネルが故障しているようです。
■別のノートパソコンで検証してみる
外部出力は正常と云うことから、液晶パネルに原因有りとほぼ確定ですが、さらに検証してみます。 本体を分解して液晶パネルを取りだします。
液晶パネルの型番は、SHARP製のLQ133K1LD4Bでした。 液晶ケーブルの接続部分を詳細にみると20ピンのコネクタです。
「確かInspiron 700mの液晶パネルも20ピンだったような・・・」
冷陰極交換したDell Inspiron 700mを早速分解、液晶パネルを確認すると、ビンゴでした。 VGN-C61HBの液晶パネルに取り付けるとばっちり合います。
液晶のサイズは700mが12.1インチ、VGN-C61HBが13.3インチとサイズが違うのが気になりますが、そのまま取り付け700mの電源を入れます。
するとやはり液晶画面には横線がいっぱい出てきました。
VGN-C61HBの故障原因は液晶パネルにあると断定して良いと思われます、と言うことは、液晶パネルを交換すれば正常動作が見込めそうです。

Inspiron 700mにVGN-C61の液晶パネルを取り付けています。

やはり、状態は変わりません。液晶パネルに問題有りです。
その後、液晶パネルの交換をしました。→液晶パネルを流用する■SONY VAIO VGN-C61HB