Qosmio F40/87CBLは、地デジ内蔵でスピーカーはharman/kardon製、本体底部にはバスレフ型サブウーファを備えた、いわゆるAV機能が充実したノートパソコンです。 しかしながら、以前レポートしたDell XPS M1710と同様にグラフィックチップ(GPU)がNVIDIA製で、これに起因する画面不良(表示不良)が発生しやすいらしく、ヤフーオークションでは、ジャンク品としてよく出品されています。
■ 画面不良の実際
今回手に入れたF40/87CBL(以下F40)は、本体のみ、ハードディスク無しマウンタ無し で、通電するものの画面不良が有るというジャンクです。 電源を入れると画面に縞模様が現れ、徐々にその模様が変わっていきます。 では外部出力からだとどうなるか?? 一部正常に出力されますが、 最終的には、画面いっぱいに文字が羅列、この状態のまま永久にスクロール という結果になりました。

電源投入後の画面変化

外部出力では正常かと思いきや・・・・

瞬く間に画面いっぱいに文字が羅列
■修理法の考察
グラフィックチップ(GPU)不良については、YOUTUBEに多くの関連動画が投稿されています。 その中には修理に関する動画もあり、紹介されている修理方法も専門的なものからDIY的なものまで多岐にわたっています。
■分解、そしてビデオカードを取りだす
まずは画面不良の原因であるGPUの載ったビデオカードを取りだすため、本体を分解していきます。 東芝のノートパソコンはレノボやDellと違って保守マニュアルが提供されていないので分解が一苦労です。
自己流ですが、概ね手順としては ヒンジカバー→キーボードユニット→液晶ユニット→パームレストの順(大まかな順序です)に取り外していくとマザーボードが姿を現します。 目指すビデオカードは、本体底部側にあるため、完全にマザーボードを取り外す必要があります。

分解をはじめる前は、お決まりですが、ACアダプタはもちろんのこと、バッテリー、ハードディスク、メモリなどを取り外してから、分解作業を行います。写真は、ヒンジカバーを取り外しているところ。F40分解の第一歩にして、最大の難関??これは外すのにかなり苦労しました。

液晶ユニットやパームレストを取り外したところ、分解もかなり進み、マザーボートが取り外せるまで、もう後一歩の段階です。

取り外したマザーボード、この裏側にビデオカードがあります。

マザーボードを裏返すと、ビデオカードやCPUが出現
ビデオカード部のアップ ヒートパイプの部分がGPUです。