■ ヒートガンで暖める
まずは160度設定でビデオーカードの基板全体を暖めます。 この温度はコメントで指摘された溶解温度より低い温度です。 で、全体をまんべんなく暖めたら、今度はGPUを暖めます。
コメントにある含有比率ごとの溶解温度をみると 183度〜215度、GPU周辺が大体200度前後ぐらいなる様に暖めるといいようです。
ヒートガンの温度設定は、 200度といきたいところですが、実際にこの温度で暖めても基板上の温度はここまで上がりません。希望の温度より高めにしてしないといけないようです。 私は300度の設定にして暖めました。
あとは温度計で測定しながらやっていきます。 どのくらいの時間暖めたらいいかは、ほんと「勘」ですね・・
暖めはじめるとフラックスの煙があがってきます。それから数分程度GPU全体をまんべんなく暖めました。
マスキングしたビデオカード GPUをヒートガンで暖めています
GPUを暖めるのに使用したヒートガン
ヒートガンとハンダゴテの両方が使える便利なツールです
■結果とその後
暖め終わると暫くそのままで冷えるのを待ちます。そして仮組みしてスイッチオン・・・・
すると何事もなく「Qosmio」のロゴが現れました。とりあえず、「なんちゃってリフロー」は成功したようです。
起動が確認できたら、本格的に組むのですが、こうしたGPU不良の背景にはパソコン本体の廃熱がうまくいかず異常に温度が上がってしまうことも一因になるようです。
せっかくここまで分解しているので、冷却ファンやヒートシンクの隙間に溜まった綿ゴミなどを取り除き、本来の冷却性能を発揮できるようにして組み立てます。
リフローは一応成功したみたいです。
新しく熱伝導グリスを塗布しているところです。冷却性能が上がる様に冷却効果の高いものを使うのがお勧めです。